この自由は詩う

今、このときをうたふ。

しなければなら

ないことなどじつにない、 ただそのときその様子なり ソナタは美しい。 P.S. 然して、なにもかも消えてゆくのよ。

#生きながら

死びととなりてなり果てて、 おもふがままにするわざぞよき この世へは死にこそきたれ、 生きにきたりとおもふ ゆえに死を苦しむ 自我の死、死を超越する。 P.S. して、生きてるうちの本願よ。

愛は悲しみ

をこそたしかにはらむ P.S. 然し、正に成仏はらち明けるよ。

無常の

なかに神性はきらめく P.S. して雲なら何れはけるだろう。

こと

風の時代かみびとの時代よ P.S. してもちろん風雨もまたよし。

そう悉く

やむをえないことだよ P.S. いや各々好きになさるだろうよ。

不老不死を

ねがふはさかさまのなり P.S. いなや人間は未だ不自由よ。

生まれたまま

のラはあきらかな稀有よ P.S. してこの明らかな地を生きている。

にんげんはこの

画面のむこうになにをみ なんびとを勘定する? P.S. しいてその闇に誰をいざなう?

はきだめに鶴

のいただろうためしなし やはり鶴は日のもとにいる P.S. して鶴の一声は消えてゆくのよ。

あめかぜや

きんぎんちりぼこりに 右往左往するものの儚きよ P.S. ただし女は前だけ見てるよ。

吾はこの

たいようをこそ裏切らん P.S. 然り、なるようになる。

阿吽

には刻意や極意のみなのよ P.S. いや人間はそうじゃないらしい。

黒衣の

女は日のもとにくらすよ P.S. ああ「黒」は始めと終りの色だからよ。

眞如の自然、

にきづくはすくなし P.S. しかし闇世に白雪は光る。

自然ははぐくむ、

このしゆうはうたう P.S. してこれは自然と共にいる。

あの忍びは二度は死に、

いや女もまたその様に生まれり P.S. 然り、その次第よ。

まさかこの詩

すらも余韻よカスかな いや誰にもあしたさえを 知るよしすらなくとも しして死に生まれる してわれはなり。 P.S. いや眞のうたはその様にあるのよ。

本当の自由、

に見えるのは光りのよ あわれかただそれだけ哉 いや実感したものには見える。 P.S. しかして美しい女は水滴り。

実在に我はなし、

つまり烏衆のまる外に いるただただ独りよ P.S. いなやガはじんかんにある。

いま朝もやの

今日はいずこか直向きに ままのたりのたりかなとな P.S. いや今日は晴れそうな氣はしたり。

ふいの闇

ふとも月はたまた宵 の明星はきらりひかるよ あたかも月は母かな愛しい子と ひかる父はやはりほほえむ 無論これ微笑む。 P.S. いやまさに日月の目合うは金となり。

まさに

うたは見たその ままをかそのものに 自己知にぞ語りかけたり 然りまま記す。 P.S. つまりうたは見える。

I は

自由そのものよ かたなくもままよしと なりたらば自由なり いや自然なのよ。 P.S. してこの自由は何も信じない。

自由この

アイの場所は日のもとの、 いなやちまたの地図にはないよ さに自由なるIは一に久遠の 時をこえしなやかに露わる P.S. いやまま一はココなり。

ここにこそ

自由このIは属する P.S. まさにここに月を照らす光あり。

ただ己の答えを

尽くすのみまさに是に ここは相応しいのよ P.S. いや兎に角まずはここに坐る。

そのあくまで飾ら

ない奏鳴曲の調べたれ ただのひと自ら由り なるようになる。 P.S. いやにんげんは不自由をよしとする。

ついてここは

そのにわはまさに生命の 歌ごえのひびくところかな まさか絵空事や世間のない野よ。 P.S. ひそかに歌はなり鳴る。

問ふのなら

いかにして生きるかより それは美しいのかこれは問ふ いや眞は清く美しい。 P.S. してここはただ今、閑かなり。