この自由は詩う

今、このときをうたふ。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

秘花

ひめたるは花 そのここに咲きたる。 ひいては燃ゆるもときによし。 P.S. いやいずれは燃え尽きて剥がれて真皮よ。

言の葉

それは十色だ。 P.S. ひいて求むるところこそ見極める。

あの眞の人は

実にありて現にはない。 はたまた純粋であるものの やはり洗練されている。 いやあるがまま手伸しむ。 ひいてただ清々しい。 P.S. して淡々とその未知をゆくだろう。

はじめの新しい人

それは詩になるだろう。 いやもはや手垢にまみれた ありとあらゆる知識を超えて、 その身態にこそもの語るだろう。 しかして新しい人はそこにこそ在る。 P.S. ひいて眞人は詩となりうたうだろう。

ただ春の夜の夢の如し

ただ清々しい日を過ごした。 して世にはまさかの春を売る、 さも餓鬼畜生のみうけられ、 それまた世の夢の如しよ。 いやもはや消えゆく。 P.S. して世間とは魑魅魍魎の住処だ。

つれづれなるままに

ここに死にここに生まれた。 はたまた死に生まれるが、 やはり売りものにならない。 いやこれはふたりないひとりだ。 P.S. して今や酒は一夜酒で十分だ。

背をみせる 続篇

そう師は背ならみせるだろう。 いや弟子とは違う景色を眺めている、 してもちろんそこに誰彼はなく、 さらにそのなにもかもない。 して師はたしかに実在する1人だ。 P.S. して星となり輝くだろう。

背をみせる

そう師はその背こそ見せるだろう。 いや禅の開祖たる達磨大師は、 弟子となろう慧可の入門に まさに背中を向けていた。 はたまたかの一休は、 盲の遊女とともにいた。 ようするにそういふことだ。 P.S. して真逆いちいち説明などはしない。

つらつら

死んだら星になるといふ。 いやそれはともかくも つまるところ死ぬためには やはり生まれなくてはならない。 しかしてやはり死ぬほかない。 P.S. して本当に生まれるほかはない。

そうなれるものは稀だ。 して若くしてなるだろう。 P.S. いや前世からの定めによるだろう。

神楽

この日月星はひとり舞う。 P.S. この舞いはいかにも静かだ。