この自由は詩う

今、このときをうたふ。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

沈黙を破る

愛したことのあるものは幸いだ。 そう本当に誰かを愛したことがあるのなら 哀しみを無力を知っているはずだ。 して止まない悲しみを知っているはずだ。 だからこの道を淡々とゆく。 P.S. そうただ笑いながら。

初体験

晩秋の青空に見守られ。 子はこの大地に母に この落葉した紅葉モミジに ありとあらゆるこのなにもかもに まさに支えられながら臨んだ。 そう鼓動と少しの震えとともに この一瞬一瞬をぬかりなく 天地いっぱいにこの手鋏を伸ばして 來る春の準備をした。 して…

自由

無から生まれるものとは無色透明だ。 してその白黒に折にふれ人間は、 その好き勝手に色をつける。 いやそれまた不自由の自由だ。 P.S. そうこれは自由をただ謳歌する。

これでいいのだ。 そういつの世にあろうと この空高く飛翔するのみだ。 ありがとうもいらない。 P.S. ただ、ありがとう。

一石を投じた

ただそれだけのことだ。 してここは静かだ。 P.S. そう池に一石を投じただけのことだ。

ただより高いものはない

これに尽きる。 そうまさしくも自然だ。 とはいえ日本では、 もはや拝金主義や功利主義が その幅をきかせ大方を占め、 ひいてその肉体と同一化している人間は はたまた先導している有名人は、 外道にその精神を乗っ取られている。 して当然の|だ。 ただし蓮…

そうしてわかっていること

そう木の葉は枝葉は花実ではない。 してまたもやここを本当の一を忘れる。 P.S. して眺めもいいのだろう。

春のような日に 続篇

やはり人間は氣づかない。 いや春のような日の光景には 能動的な死と受動的な死があった。 そう人間は生への愛をさも流暢に語るが やはり知らないものについては 語ることが出来ないのだろう、 全くも死への愛は語らない。 して日本では数多くの未悟者が 教…

春のような日に

雲ひとつない空。 ある住宅街の一角の 今や落ち葉の敷き詰められた庭で、 さくら猫の三毛の母猫は そのまだ一歳に満たないだろう子猫は ときに喉を鳴らしながら戯れた。 いや金白の毛をした子猫は まるで獅子のように勇ましく、 次はハナミズキの樹に登らん…

死中にこそ

そう死のなかにこそ生はある。 して、生きながら 死人となりてなり果てて おもふがままにするわざぞよき、 そこに神とひとつになる道がある。 そう瞑想においてこそ 全体に活かされるものとなり、 ひいてなるようになるといふことだ。 いや抑もその愛また瞑…

不自由の自由

不完全ゆえに。 そうかの蛇はささやいた。 しておそらくイヴはアダムは 心を擽られわくわくしたのだろう。 はたしてアダムとイヴは当然に かのエデンから追放された。 いやイヴはアダムの肋骨で作られた。 つまり人間のままでは、 そう人間を卒業するほかな…

ままならないこと

いや善悪の話しではない。 しかしながら亀は飛翔できない。 そうもちろん翼がないからだ。 いや甲羅が重いからだ。 P.S. いややはりかその次第なのだ。

泥中にこそ咲く蓮の花

泥の中にあってこそ咲け蓮の花。 それは与謝蕪村の句だ。 いやあらゆるものが変貌を遂げながら まさしくカオス混沌となればなるほどに 淡々と油断なく在ることが出来、 して今や問題のあるはずもないから 咲ヒラいていられる。 そう似たものに掃き溜めに鶴が…

愛を貫くほかはなし

幸には公然の秘密がある。 いやその文字を逆さまに眺めたら さらに鏡で反転させてみたらわかるだろう。 はたして幸せといふのはつまり、 なにもかもがそのようにあることをいふ。 いや宇宙に不幸の微塵すらもないこと、 そのようななにもないことだ。 つまり…